魅惑のカーレース
流線型の美しいボディのスポーツカーが車輪をうならせ速度を競うカーレースは、またとない興奮に満ちたイベントです。そんなレースの中で最も有名なのがF1レースですね。
F1レースは世界中のサーキットで行われます。よって、開催地によっては天候と温度が重要な要素になってくるのはレース好きならご存知でしょう。
キョーレツに暑い地域では日中の走行は不可能。よって夕方から夜の気温が下がって来た時間にレースが行わレます。砂漠のある国やシンガポールなどがそうです。どちらも都市型で、夜景が綺麗なサーキットです。
F1において気温は重要な要素。理由は路面温度が上がるとタイヤが溶けるから。タイヤはゴムでできているので、新品ほど硬く分厚く、走り込むほど削れていきます。路面温度が高いとそれだけ削れるのが早く、消耗してしまうのです。その上、スリップする原因にもなります。時にはパンクすることも。
また、エンジン温度が上がりすぎないことも重要。暑い地域でのレースを避けるのはエンジンが理由でもありますね。タイヤとエンジンの温度管理、これはF1で大切な要素なのです。
そして、天候でレースは左右されます。雨だと路面が滑りやすくなります。特にF1カーは非常にデリケートにできていて、スリップしやすいのです。
プレイステーションなどでF1のゲームをプレイすると気づくと思いますが、ちょっとハンドル切っただけで車体がスピンしますよね。
そんなF1カーを操るドライバーのテクニックは素晴らしいとはいえ、雨が降るとコーナーのハンドルさばきで横ぶれして制御が効かなくり、クラッシュが多発しやすくなります。
特にアジア地域のレースでは、スコールに見舞われることもあるので注意が必要です。F1レースではレース中も雨雲レーダーを基にした雨の予測が行われます。チームはそれを見ながら、タイヤ戦略を考えたりもするのです。
レース中の見どころといえば、やはり追い抜き追い抜かれの場面でしょう。特にコーナーは追い抜くポイントとして絶好の場。カーブを曲がるために減速しますが、その隙を狙って追い抜くのです。コーナーは一つのギャンブルとも言えるでしょう。
カーブの攻防はドライバーの性格が強く出るところでもあります。危険を承知でカーブに高速で突っ込むことを好むドライバーもいます。ただし、危険な走行をするとペナルティをとなることもあります。事故防止のため、またフェアなレースにするため、カーブを曲がる時にはルールがあります。
レースのもう一つの見どころは、DRSゾーンと呼ばれる長い直線。車の後方についているウィングの角度を変え、車を加速させます。前の車の真後は、空気抵抗が少ない場所。なので直線で前の車を抜くには、まず相手の真後ろにつけてから、一気にDRSを使ってハンドルを切って追い抜くというのがよくあるテクニックです。この直線ゾーンは、マシンの性能に左右されるエリアでもあります。
私は通常、ブックメーカーでレースにベットしてF1レースを観戦しています。もともとエキサイティングなF1レースですが、ベットをすることで気分もなおエキサイティングになるのです。